【生産性】売上を上げるには?~ワークエンゲージメント~<前編>

税金・社会保険・労働関係

みなさんに朗報です。
「在職1日(厳密にいうと約4時間)で領収書の添付が不要、使途の報告・公開義務もなし、目的外に使用しても罪に問われることなく100万円が手に入る」制度があるんだそうです。時給にして約25万円。超高額案件だと思いませんか?私を含めどれだけの人が救われるでしょうか。この制度について政治家のみなさまに是非とも聞いてみたいですね()。

さて、おふざけが過ぎましたすみません、改めましてKanariyaです。

本日は、ワークエンゲージメントについてお話ししたいと思います。
ワークエンゲージメントの概念は下記にて説明します。先日の記事で触れたSDGsに関係するものでもあります。ワークエンゲージメントの実現はSDGsの17の目標のうち、”3.すべての人に健康と福祉を”、”8.働き買いも経済成長も”を実現することにつながるとされています。

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ワークエンゲージメントについて

まず、ワークエンゲージメントとは、オランダのシャウフェリ教授という心理学者が提唱したもので、仕事に対する心理的な健康状態を指すものになります。
ワークエンゲージメントの3つの要素で構成されています。

  1. 活力・・・仕事に取り組む意欲が高水準にあり、ストレスを感じにくい状態で仕事に没頭できる状態。仕事に対する意欲が高く、不満を感じることなく取り組むことができます。
  2. 熱意・・・仕事に強い関心を持って熱中し、意味を見出し誇りを持って挑戦しようという意欲のある状態。仕事に対する興味や探求心が旺盛になるため、新しい商品やサービスを生み出したり、自らのキャリアアップのために努力を継続できます。
  3. 没頭・・・仕事に取り組む際の集中度が高い状態。幸福感や時間が早く経過する感覚を持ち、仕事が終わっても切り替えが難しい状態を指す。 業務の品質やスピードが向上し、業務の効率化や人為的なミスの削減にもつながります。

一言でいうとワークエンゲージメントとは、活動水準が高く、仕事への認知や態度が快(朗働)の状態といえます。労働者がこの状態にあると、健康状態、生産性がともに+になることが分かっています。

仕事への認知や態度が快(朗働) +だけれども活動水準が低い状態を職務満足感(仕事や職場における自分の役割などの職務に対して、どれくらい満足をしているのかを表すもので低い状態であれば、離職をしてしまう可能性が高くなります。)。一方、活動水準は+だけれども 仕事への認知や態度が不快(牢働) が-の状態をワーカーホリズム(「働きたい」ではなく「働かされている」状態。背後には職を失うことへの不安がある人もいます。)、 仕事への認知や態度が不快(牢働)も活動水準も-の状態がバーンアウト(仕事に対して過度なエネルギーを費やしたものの労働者が期待した結果が得られない不満と疲労感から、仕事に対する意欲や関心を失った状態を指します。いわゆる燃え尽き症候群)/ボアアウト(任された仕事が少なく、単調作業のため物足りなさを感じている状態。近い表現では社内ニート、窓際族)があげられます。

ワークエンゲージメントでない状態がもたらす影響

後者3つの状態になっている労働者がいる場合、企業にとってどのような影響を及ぼすのでしょうか。

まず、労働者の個々人のパフォーマンスの低下があげられます。また、病気による休職(特にうつ病、不眠症、精神的疾病)、顧客へのサービスの対応の不十分さの露呈、最終的には売上の減少にまでつながってしまいます。
面白いデータがあります。職場のワークエンゲージメントの平均値が上がると労働生産性、売上があがります。これは予想が付くと思います。一方、職場の平均値が同じとした場合、職場内のワークエンゲージメントのばらつきが⼤きいとかえって⽣産性が低くなるとされています。例えば、営業部のワークエンゲージメントが平均的に高い一方、経理部の平均値が低い場合、低い方に引っ張れられてしまい、生産性が減少するというものです。また、もっとミクロな視点で見てみると、経理部の部長、課長等の役職員のワークエンゲージメントが高くても、その直属の部下のそれが低い場合、部署全体としては-に働いてしまうということです。

解決策

では、企業全体がワークエンゲージメントの状態を保つにはどしたらいいでしょうか。二つのアプローチが考えられます。

・仕事の資源・・・これは主にある程度権威のある立場の人間ができることですが、仕事量などの負荷を減らしモチベーションを高めることです。例えば、管理監督者自身の仕事に対する意識の把握、改善、部下のパフォーマンスに対するフィードバック、部下へのサポート、仕事の裁量権の見直し、メンタルヘルスケア、適切なコーチングなど。
・個人の資源・・・これは個々で取り組むことができるものです。例えば、セルフケア、セルフマネジメント、同僚とのコミュニケーション、対人的援助(この辺りは次回お伝えします。)などです。

まとめ

ワークエンゲージメントとは仕事に対して、充実している心理状態を指し、ワークエンゲージメントが高ければ高いほど、健康的であり、生産性が上昇し売上等に影響することがわかりました。

次回はテレワークにおける働き方がワークエンゲージメントにもたらす影響と実例を見ていきたいと思います。

それでは本日もご覧いただきましてありがとうございました。

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