こんばんは、kanariyaです。
本日は、人間関係で悩まれる方への解決策を私なりに検討してみましたのでいつものようにつらつらと書いていきたいと思います。
いつもは労働法や社会保険法について取り上げることが多いですが、今回なぜこういうテーマを選んだかというと、人間関係が仕事のパフォーマンスに影響するからだと考えているからです。実際に人間関係が良好な職場とそうでない会社ではひとり一人の生産性に影響するとまで言われています。
職場での人間関係に限らず、家族、恋人、お友達などのプライベートでの人間関係にも使えるマインドセットになりますので是非最後までお付き合いください。
職場での人間関係が良好だと思っている人の割合
日本労働調査組合が2021年6月1日~2021年6日8日にかけて、全国20~49歳の会社員520名を対象に行った調査によると、職場の人間関係を良好と感じているのは全体で32.1%いるそうです。
内訳としては、「良好」と答えた方は32.1%、以下「特に気にしていない」38.7%、「職場の人間関係に疲れている、悩んでいる」16.5%、「職場の人間関係にストレスを感じている」12.7%となっています。
人間関係に疲れている、悩んでいる、ストレスを感じている方の割合は、29.2%とこちらも 「良好」 と考えている人と同じく約3割いることになりますね。個人的には35%~40%くらいいるのではないかと思っていたのでこれは少し意外な結果でした。
年代別の割合
年代別では20代が38.6%、30代が29.8%、40代が27.7%と年齢層の方が上がるにつれて低くなっていく傾向にあります。これは、年齢が上がるにつれて管理職としての立場になる人が多く、さまざまな人と関わる機会が多くなることが影響しているように思います。
下記の図のを見てもわかる通り、人間関係に疲れている、悩んでいる、ストレスを感じている割合が若年層に比べて相対的に上がっています。
< 回答項目 > | 20代 | 30代 | 40代 |
「良好」 | 38.6% | 29.8% | 27.7% |
「特に気にしていない」 | 37.5% | 38.6% | 39.9% |
「職場の人間関係に疲れて悩んでいる」 | 16.5% | 18.1% | 15.0% |
「職場の人間関係にストレスを感じている」 | 7.4% | 13.5% | 17.3% |
職場の人間関係を理由に退職、転職を検討したことがある人の割合
上記の質問に対し、転職を検討したことがある人の割合は58.5%となっています。結構多いですよね。あくまで「検討」ですので、この中から実際に転職とした方は少ないとは思います。
年代別の割合
こちらも年代別に見てみましょうか。こちらは30代の割合が一番多くなっています。20代はまだ職場に入ったばかりの人も多いでしょうし、転職はそれまでの経験やスキルを求めらることが多いこともあり、40代からの厳しいとされているのが現状です。また、40代より30代の方が転職はしやすいため、下記の図の数字に反映されています。
< 回答項目 > | 20代 | 30代 | 40代 |
「はい」 | 54.0% | 62.0% | 59.5% |
「いいえ」 | 46.0% | 38.0% | 40.5% |
人間関係の悩みの原因はだいたい「○○○」
結論から申しますと、人間関係の悩みの原因の大半は「距離感」にあると思っています。
「同じ職場、同じコミュニティにいる」=「みんな仲良くしよう」という風に思う方をよく見かけるのですが、それってかなり難しいと思いませんか?
同じ職種だとしても、同じ役職だとしても、同じ年齢だとしても、同じ性別だとしても、同じ組織の人間という以前に一人の人間であることを忘れてはいけません。
元々全く違う環境から偶然出会ったわけですから、相性や価値観の違いはあって当たり前なんです。そこを認識しないで無意識に同調圧力のような見えないもので支配するから「好き」か「嫌い」の二択で判断してしまうんです。「育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ」って言いますよね。
それだけならまだいいのですが、自分の考え方と少し違うだけでその人の人格を否定してしまうことが一番危険だと思います。考え方や価値観なんて違って当たり前です。むしろ違うという前提でコミュニケーションをとって距離感を測っていかないといけないと思っています。むしろ自分と全く同じ考え方や全く同じ価値観の人が自分以外にいるってちょっと怖くないですか?考え方や価値観が違うから、一生懸命会話をしてコミュニケーションをとって、いままでのお互いになかった発想や思考に気づき、自分自身を成長させてくれるんだと思います。
もう一つ、「過干渉」と「無関心」です。
だいたい悩むのは過干渉気味の人です。ちょっとおせっかい気味の人、噂話が好きな人、自分に関係のないことにまで首を突っ込む人が該当します。
無関心も問題ですが、近づきすぎて自分の思うようにいかないと悩んでしまう方は距離感の取り方が下手なんです。
じゃあどうしたらいいの?
まずは、自分以外の人は自分とは別の存在だという認識を持って接することです。そして、「集団」と付き合わずに「個人」として接することです。
具体例を挙げてみます。
同じ学校に仲の良い6人組がいてこのグループを仮にAとし、その6人をそれぞれa、b、c、d、e、fとします。(私はaとします。)
私はAの一員として付き合うのではなくaとして b、c、d、e、f のそれぞれと付き合うことです。
いつも一緒にいる6人ですが、たまたまb、cがいなくて私とd、e、fの4人がいたとします。
このとき、dがその場にいないbやcの悪口を言ったとしても同調してはいけません。人間関係を円滑にしたいなら同じこと思っていたとしてもなおさらです。それぞれ考え方が違うからです。
逆にd、e、fがいなくて私とb、cの3人がいたときも同様です。
矢印は必ず人数分存在してそれぞれとの距離も違います。a⇔b、a⇔c、a⇔d、a⇔e、a⇔fのようなイメージです。
私はbよりcの方がちょっとだけ考え方が近いかなとか、dとはここが違うかなとか、同じグループにはいるけどeとは全然意見が合わないなーとか、fの異性の好みが私と全然違うなとか、そんな状況であっても全然いいんです。むしろ全く同じ長さなどありません。距離感なんてミリ単位で違って当然です。その適正な距離を感じてください。
その都度その都度、その人との距離感を調整するのが人間関係を円滑にするためのスキルだと思います。別の日にその距離感が変わっていることなんてザラにあります。それでもそのたびに調律するものなんです。人間関係なんてそのくらい壊れやすくてデリケートなものなんです。
だからちょっとしたことでも感謝をしたり、自分では親しいと思っている人に対してもきちんとあいさつをしたり声かけをしたりすることが必要なわけで、当たり前のことだと思うことを当たり前だと思ってはいけないわけですね。
最後に過干渉気味の人へ。
とりあえず少し距離を置いて見ましょう。適正な距離があるはずですからそこまでバックです。
そうすれば、気持ちも少し楽になるはずです。あと自分ではどうしようもできないことに時間を使わないことです。極端な例ですが消費税が5%にならないと悩んでいても仕方なくないですか?自分にできることを精一杯やっていれば悩んでいる時間なんてそもそもないはずですからね。
相手を変えようとしないで自分が変われば自然と相手も変わってくれますよ。
それでは本日もご覧いただきましてありがとうございました。
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